「腰が心配だからやめておこう」から、ライブや外出を楽しめる身体へ
「長時間座ったあと、立ち上がると腰がつらい」
「またぎっくり腰になるのではないかと不安」
「治療に通っても、結局また痛くなってしまう」
このようなお悩みはありませんか?

今回ご紹介するのは、約30年前にぎっくり腰を経験してから、長年にわたって腰痛を繰り返していた50代後半の女性です。
これまで痛み止めを使ったり、
治療へ通ったりしながら腰痛と付き合ってこられました。
しかし現在は、整体だけに頼るのではなく、身体を支えるためのトレーニングやセルフケアにも取り組みながら、
「腰が心配だからやめておこう」ではなく、
ライブへ行ったり、自分が行きたい場所へ積極的に出かけたりできる身体
を目指して継続されています。
今回は、この方がどのような状態だったのか、
そして当院でどのように身体をみていったのかをご紹介します。
約30年間、繰り返していた腰痛

患者さんは50代後半の女性。
お仕事はデスクワークが中心で、来院された当初は、
「長時間座ったあと、立ち上がるときに腰がつらい」
という症状に悩まれていました。
最初にぎっくり腰を経験したのは約30年前。
それ以降、状態には波がありながらも、
時期によっては月に1回ほどぎっくり腰を繰り返すこともあったそうです。
そのたびに痛み止めを使ったり、治療に通ったりしてきました。
ただ、ご本人の中では、
「治療へ通ったことで身体が良くなった」という実感を持てることは、
ほとんどなかったといいます。
むしろ、治療を受けていなかった3〜4年間の方が調子が良かったという経験もあり、「また治療に通っても同じなのではないか」という思いもあったと思います。
本当に困っていたのは「腰の痛み」だけではありませんでした

この方は、もともと外出することが好きな方です。
ライブへ行ったり、気になる場所へ出かけたり、本来であればもっといろいろなことを楽しみたい。
ところが腰痛を何度も経験していると、
「長時間座っていて大丈夫かな」
「また腰を痛めたらどうしよう」
「出先で動けなくなったら困るから、今回はやめておこう」と、痛みそのものだけではなく、腰への不安によって行動まで制限されるようになります。
そのため私たちが目指したのは、単純にその日の腰痛を軽くすることだけではありませんでした。
目標にしたのは、
「腰を気にせず、自分が行きたいところへ行ける身体をつくること」です。
繰り返す腰痛=身体が硬い、とは限りません

腰痛が続いていると、
「身体が硬いから腰が痛いのでは?」
「腰の筋肉をもっとほぐした方がいいのでは?」と考える方は多いと思います。
もちろん、筋肉や関節の硬さが腰への負担に関係している場合もあります。
しかし今回、実際に身体の状態や動きを確認していく中で、私たちが大きな課題の一つとして考えたのは、柔軟性だけではありませんでした。
それが、体幹部を中心に、自分の身体を支える力です。
身体には、「動く力」だけでなく、「その姿勢を支える力」も必要です。
たとえば、
・座った状態から立ち上がる
・立った姿勢を維持する
・歩く
・片脚で身体を支える
・身体をひねる
といった日常の動作でも、体幹や股関節まわりなどが協力しながら身体を支えています。
そのため、硬い部分をほぐして一時的に動きやすくなったとしても、日常生活の中でその身体を十分に支えられなければ、一部に負担が集中してしまうことがあります。
そこで今回は、
「硬いところをほぐす」だけではなく、「整えた身体を自分で支えられる状態をつくる」という視点も取り入れることにしました。
整体だけでなく「関節トレーニング」も取り入れました

ここで大切なのは、
施術を始めたら、一直線に良くなったわけではない
ということです。
調子の良い日が増えてきたと思ったら、また腰がつらくなる。
「少し良くなってきたかな」と思っても、仕事や生活の負担が重なることで状態が変わることもありました。
身体の状態には波があります。
長年続いている腰痛であれば、なおさら一度の施術だけですべてが変わるとは限りません。
そのため、その時々の身体を確認しながら、
整体で身体を整える。
関節トレーニングで身体を支える力を高める。
自宅ではセルフケアを続ける。
このような取り組みを繰り返していきました。
すると、身体を支える力が少しずつついてくるにつれて、腰の状態にも変化がみられるようになってきました。
「腰が心配だからやめておこう」から、ライブへ行ける身体へ

現在は、月2回のペースで整体とトレーニングを継続されています。
そして以前のように、腰を心配して行きたい場所を諦めるのではなく、
ライブへ行けるようになり、自分が行きたい場所へ積極的に出かけられるようになってきました。
私たちが大切にしているのは、この変化です。
腰痛を「0」にすることだけがゴールではありません。
痛みや身体への不安によって、「やりたいけれど、やめておこう」と人生の選択肢を減らしてしまう状態から、
「今の身体なら行ってみよう」と自分で選択できる状態へ変わっていく。
そのために身体を整え、支える力をつけ、少しずつ自分の身体を扱えるようにしていくことを大切にしています。
長年腰痛を繰り返している方へ

もし今、
「何年も腰痛を繰り返している」
「マッサージや整体を受けても、しばらくすると戻ってしまう」
「またぎっくり腰になるのではないかと不安」
「腰のことを考えて、旅行や外出を諦めることがある」
という状態であれば、一度「痛い腰」だけではなく、身体全体を見直してみることも大切です。
繰り返す腰痛は、必ずしも「身体が硬いから」という一つの理由だけで起こるわけではありません。
関節の動きや身体を支える力、普段の身体の使い方、仕事や生活の中で繰り返している負担など、人によって見るべきポイントは異なります。
だからこそ当院では、すぐに「ここが原因です」と決めつけるのではなく、
現在の身体がどのような状態なのかを確認し、その方に必要なことを一緒に整理することを大切にしています。
整体で整えるだけで終わらせるのではなく、
その身体を自分自身で支え、使っていける状態を目指す。
その先にあるのは、「腰が痛くない身体」だけではなく、
「やりたいことを安心して楽しめる身体」です。
長年腰痛を繰り返していて、
「この先もずっと付き合っていくしかないのかな」と感じている方も、
まずは現在の身体を知るところから始めてみてください。
※身体の状態や経過には個人差があります。本記事は一例であり、同様の結果を保証するものではありません。また、強い痛みやしびれ、発熱、排尿・排便の異常、急激な症状の悪化などがある場合は、医療機関への受診が必要になることがあります。
