「肩こりはあるのが当たり前」だった毎日から、身体を休ませられる生活へ

「肩こりは毎日あるけれど、仕事をしていれば仕方がない」
「頭痛がするのは天気や疲れのせいだと思っていた」
「とりあえず痛み止めを飲めば何とか過ごせる」
このように、肩こりや頭痛を抱えながらも、それがいつの間にか“当たり前”になってしまっている方は少なくありません。
今回ご紹介するのは、慢性的な肩こりに加えて、頭を締め付けられるような頭痛にも悩んでいた30代後半の女性です。
仕事をしているときだけでなく、休日にも頭痛や肩こりが続き、身体を休めたいのに休まらない。
家事を始めることさえ億劫になるほどになり、
「このまま肩こりや頭痛があるのが当たり前の生活を続けたくない」と思ったことをきっかけに、当院へ来院されました。
毎日の肩こりを「普通のこと」だと思っていました

患者さんは30代後半の女性。お仕事はデスクワークが中心です。
もともと毎日のように肩こりを感じていましたが、長く続いていたこともあり、
「デスクワークだから仕方がない」
「みんなこれくらいは肩が凝るものだろう」と、それほど深刻には考えていなかったそうです。
ときどき、天気が悪い日や仕事で疲れが溜まった後には頭痛が出ることもありました。
それでも最初は、「気圧のせいかな」「疲れているだけかな」と考え、身体からの変化を大きな問題として捉えることはありませんでした。
しかし、徐々に頭を締め付けられるような頭痛が強くなり、
痛み止めを使用しないと日常生活を送るのがつらいと感じる場面も増えていきました。
本当につらかったのは「痛み」だけではありませんでした

頭痛や肩こりが続いてくると、困るのは痛みそのものだけではありません。
仕事中に頭痛が出れば、パソコンの画面を見ることもつらくなり、集中力も落ちてしまう。
一日頑張って仕事を終えても、家に帰れば肩や頭がつらい。
そして、本来なら身体を休めたい休日まで頭痛や肩こりが続いてしまう。
すると、
「せっかくの休みなのに何もする気になれない」
「家事を始めるのも面倒に感じる」
「休んでいるはずなのに身体が休まった感じがしない」という状態になっていきます。
患者さん自身も、
「肩こりや頭痛のせいで、生活の質まで下がっている気がする」と感じるようになっていました。
そこで、
「このまま痛み止めを飲みながら生活していくのは嫌だ」
「一度しっかり身体と向き合いたい」と思われたことが、今回来院するきっかけになりました。
肩や首だけをみるのではなく、「なぜ力が抜けないのか」まで考える

来院時に身体を確認すると、首から肩まわりには強い緊張がみられました。
そのため、まずは首や肩まわりが少しでも楽に動かせるよう、筋肉の緊張を和らげていくことを大切にしました。
ただ、この方の場合は、「硬くなっている場所をほぐせば終わり」とは考えませんでした。
お話を伺っていると、とても真面目で責任感があり、仕事にも一生懸命取り組まれている方でした。
身体をみていても、本人が意識していないところで力が入りやすく、常に身体が緊張しているように感じる場面がありました。
もちろん、
「真面目だから肩こりになる」「自律神経が乱れているから頭痛になる」と単純に決めつけることはできません。
頭痛にはさまざまな原因があります。
一方で、精神的な緊張や長時間のデスクワーク、休息不足、同じ姿勢が続くことなどが重なることで、首や肩の緊張が強くなったり、頭痛を感じやすくなったりする方もいます。
そのため今回は、肩や首だけではなく、
「この方が日常の中で、どれくらい身体の力を抜けているのか」という部分も大切にしながら施術を進めていきました。
「治療を受ける場所」ではなく、身体を休ませる時間に

この方に対して特に大切にしたことがあります。
それは、当院を、「身体が悪いから来なければいけない場所」にはしないことです。
仕事でも頑張る。
家に帰っても家事を頑張る。
肩が凝っていても頑張る。
頭痛があっても薬を飲んで頑張る。
そんな生活が長く続いている方にとっては、身体を整えることと同じくらい、
何もしなくてもいい時間をつくること
が必要な場合もあります。
そのため施術中は、身体に余計な力を入れず、ゆっくり過ごしていただけるような環境づくりも意識しました。
「ここに来たときくらいは頑張らなくていい」
そんな時間になればと考えながら対応しました。
頭痛だけを追いかけず、その日の身体に合わせて施術

頭痛や肩こりは、毎日同じ状態とは限りません。
・仕事量
・睡眠
・疲労
・気候
・長時間のパソコン作業
・精神的な負担
さまざまな条件によって、その日の身体の状態は変わります。
そのため、
「肩こりだから毎回同じ施術」ではなく、来院された際にその日の状態や日常生活について確認しながら対応していきました。
首や肩の緊張が強ければ、まずはその部分が楽になることを優先する。
疲れが強い日は、無理に刺激を入れすぎない。
そして日常生活の中でも、
「ずっと頑張り続けなくてもいい」「意識的に身体を休ませる時間をつくる」という考え方を少しずつ取り入れていただきました。
最初から一気に頭痛がなくなったわけではありません

この方も、施術を受けた瞬間からすべての症状がなくなったわけではありません。
調子が良い日もあれば、仕事が忙しかった後などには肩こりを感じることもありました。
そのため、
「今日は痛いから悪くなった」「頭痛が出たから今までの取り組みは意味がなかった」と考えるのではなく、
少し長い期間で身体の変化を見ることを大切にしました。
例えば、
以前より頭痛が出る回数はどうか。
痛み止めを使用する頻度はどうか。
仕事中にどれくらい集中できるようになったか。
休日をどう過ごせるようになったか。
こうした変化も一緒に確認しながら身体をみていきました。
現在は、痛み止めを使用する回数も大きく減りました

施術を重ねていく中で、徐々に肩こりや頭痛にも変化がみられるようになりました。
現在も日々の体調を確認しながら対応していますが、
以前と比べて痛み止めを使用する回数も大きく減っています。
また患者さんからは、
「ここに来ると身体が楽になることが分かっているから、毎回楽しみにしている」
という言葉もいただいています。
そして、身体の変化だけではなく、仕事をする時間と休む時間の切り替えも以前より意識できるようになりました。
休日にもずっと仕事の延長のように力が入っていた状態から、
「休むときは休む」という時間を少しずつ作れるようになっています。
「肩こりがあるのが普通」になっていませんか?

今回の症例で最もお伝えしたいのは、
症状が長く続くと、その状態を自分の“普通”だと思ってしまうことがある
ということです。
「肩こりなんて誰にでもある」
「デスクワークだから仕方がない」
「頭痛が出たら薬を飲めばいい」
こうした方法で生活できているうちは、大きな問題だとは感じないかもしれません。
もちろん、痛み止めを適切に使用すること自体が悪いわけではありません。
必要なときには薬を使うことも大切です。
ただ、
「以前より頭痛の回数が増えている」
「薬を使用する頻度が増えている」
「仕事や家事に集中できない」
「休みの日まで身体がつらい」
「痛みのせいで生活を楽しめなくなっている」のであれば、一度現在の身体や生活を見直してみることも選択肢の一つです。
症状は「頑張り方を見直すきっかけ」になることもあります

当院では、肩こりや頭痛を単純に「悪いものだからなくす」とは考えていません。
症状が出ているときには、
「今の身体にどのような負担がかかっているのか」を確認することが大切です。
今回の患者さんも、仕事や日常生活を一生懸命頑張ってきました。
だからこそ、
「もっと頑張らないといけない」ではなく、
「今まで頑張ってきた身体を休ませる時間をつくる」
ことも、身体を整えるための大切な一歩でした。
頑張れる身体があるからこそ、仕事も家族との時間も楽しめる

・仕事で力を発揮すること
・家事をすること
・家族との時間を楽しむこと
・休日に自分の好きなことをすること
これらを支えているのは、自分自身の身体です。
だからこそ、身体のケアは「痛くなった人だけがするもの」ではなく、
これからも自分らしく動き続けるために、身体を整える時間
と考えてもよいと思います。
いつも周りのために頑張っている方ほど、ときには自分の身体にも目を向けてあげてください。
「まだ仕事はできるから」
「これくらいなら我慢できるから」と身体からのサインを後回しにするのではなく、
安心して仕事をし、休日を楽しみ、家族との時間も大切にできる身体をつくる。
当院では、そのための身体づくりを一緒に考えていただきたいと思っています。
もし今、
「肩こりがあるのが当たり前になっている」
「頭痛で仕事や休日に影響が出ている」
「薬だけに頼り続ける生活を一度見直したい」と感じているのであれば、一度現在の身体の状態を確認してみてください。
身体を整えることは、単に肩こりを軽くするためだけではなく、
これからの毎日を、もっと安心して過ごすための時間にもなります。
※頭痛にはさまざまな原因があり、すべてが肩や首の緊張によるものとは限りません。突然起こった非常に強い頭痛、これまで経験したことのない頭痛、発熱、意識の変化、手足の麻痺やしびれ、ろれつが回らない、繰り返す嘔吐などを伴う場合は、整体ではなく速やかに医療機関へご相談ください。本記事は一症例であり、同様の経過や結果を保証するものではありません。
