
「仕事でパソコンを使うのは当たり前」
「目が疲れるのも、肩がこるのも仕方がない」
このように思いながら、
不調を抱えたまま毎日を過ごしている方は少なくありません。
今回ご紹介するのは、長時間のPC作業によって、
肩こりと眼精疲労が強くなり、仕事にも休日にも影響が出ていた40代前半の女性です。
仕事柄、パソコンを使わない日はほとんどなく、1日に8時間ほどデスクに向かう日もあるとのことでした。
最初は「仕事だから仕方ない」と思いながら過ごしていたそうですが、
次第に疲れが抜けにくくなり、肩こりも目の疲れもピークを迎えるようになっていきました。
今回は、この方がどのような不調を抱え、どのように身体を見直し、現在どのように過ごせるようになっているのかをご紹介します。
毎日8時間のPC作業で、目も肩も限界に

患者さんは40代前半の女性で、デスクワークが中心のお仕事をされています。
日々の業務はパソコン作業がメインで、
長い日には1日8時間ほどPCに向かうこともありました。
また、仕事以外の時間もスマートフォンやパソコンに触れることが多く、目をしっかり休ませる時間はほとんどなかったそうです。
もともと「目が疲れる」「肩がこる」といった感覚はあったものの、仕事に大きな支障が出るほどではなかったため、
「デスクワークなら当たり前」
「目を使う仕事だから仕方ない」
と考え、深くは気にせず過ごしていたとのことでした。
しかし少しずつ、疲れがその日のうちに抜けなくなり、肩こりも目の重だるさも蓄積していくようになりました。
身体は休んでいるはずなのにスッキリしない。
朝起きても疲れが残っている。
そのような状態が続き、不調を我慢しながら毎日を過ごしていたそうです。
夕方にピーク。仕事も休日も休まらない

来院時のお悩みとして特につらかったのは、
夕方になると目の疲れも肩こりも一気に強くなることでした。
仕事が進むにつれて、目の奥が重たくなる。
画面を見るのがつらくなる。
肩や首まわりもだんだん張ってきて、仕事への集中力が続かない。
こうした不調は、その場のつらさだけで終わりません。
仕事中に集中しづらいこと自体がストレスになりますし、その疲れを持ち越したまま帰宅すると、休みたいのに身体が休まらない状態になってしまいます。
本来ならゆっくりしたい休日にも、
- 身体が重い
- 目が疲れている
- 肩こりが抜けない
- 休んだ気がしない
という状態が続き、
「休みの日まで回復しない」という感覚があったそうです。
つまりこの方にとっての悩みは、
単に「目が疲れる」「肩がこる」ということだけではありませんでした。
仕事の質が下がること
休みの日にも身体が休まらないこと
毎日を気持ちよく過ごせないこと
そこまで含めて、生活の質に影響が出ていたのです。
眼精疲労だけでなく、肩こり・姿勢にも着目

この方の不調を考えるうえで、私たちは「目の疲れ」だけを単独で見ませんでした。
もちろん、目を酷使する生活が続いていたため、目のまわりの筋肉の疲労や使いすぎは大きな要素の一つとして考えられます。
しかし実際には、目の疲れだけで肩こりや全身のだるさが続いているわけではないことも多くあります。
今回も身体の状態を確認していくと、目の疲労だけでなく、
- 肩や首まわりの筋緊張
- 姿勢の崩れ
- 肩甲骨まわりの動きにくさ
- 関節を支える筋肉の働きにくさ
といった要素にも着目する必要があると考えました。
長時間のパソコン作業では、目線が前に固定されやすく、頭が前に出やすくなります。
その状態が続くと、首や肩まわりの筋肉に負担がかかりやすくなり、肩こりが強くなっていくことがあります。
また、肩こりが続くことで呼吸が浅くなったり、身体が緊張しやすくなったりして、疲れが抜けにくく感じる方もいらっしゃいます。
そのため今回は、
「眼精疲労を何とかする」だけではなく、肩こりや姿勢も含めて身体全体を整えていくこと
が大切だと考えました。
目の周り+姿勢+支える筋肉へアプローチ

施術では、まず目のまわりの筋肉の疲労に対してアプローチを行いました。
目を多く使う方は、無意識のうちに目のまわりの筋肉も緊張しやすくなります。
そのため、目の周囲のこわばりをやわらげることは、眼精疲労の軽減につながることがあります。
ただし、それだけでは根本的に不調が戻りにくい身体になるとは限りません。
今回の方の場合は、肩こりも強く、姿勢の崩れや肩甲骨まわりの機能低下も見られたため、
- 姿勢の改善
- 関節を支える筋肉の強化
- 肩甲骨まわりの動きや支えの向上

にも取り組んでいきました。
ここで大切なのは、「ほぐすこと」だけに偏らないことです。
もちろん、緊張している場所をゆるめることは必要です。
しかし、ゆるめるだけでは日常生活に戻ったときに再び同じ負担がかかってしまうことがあります。
だからこそ当院では、
疲れている場所をケアすること
姿勢を整えること
支えるために必要な筋肉を働かせること
この3つを組み合わせながら、その方に合った身体づくりを進めていきます。
今は仕事の集中も、休日の過ごしやすさも改善

現在も月に1〜2回のペースでご通院いただいています。
お仕事自体は以前と変わらず、1日8時間ほどのデスクワークが続いています。
それでも、以前のように
- 肩こりと目の疲れで仕事に集中できない
- 不調がストレスになってしまう
- 休日まで身体が休まらない
といった状態は、ほとんどなくなってきたそうです。
また、定期的にメンテナンスを続けていることで、疲労もたまりにくくなり、
「以前より目の開きがよくなった感じがする」
と感じていただいています。
こうした変化は、単に症状が軽くなったというだけではありません。
仕事のしやすさ
休みの日の過ごしやすさ
日常生活での余裕
そうした毎日の質そのものが、少しずつ変わってきたことが大きな変化だと考えています。
仕事による不調は諦めなくていい

今回の症例でお伝えしたいのは、
仕事による身体の不調や疲労を、「仕方ないもの」と諦めなくてもよい
ということです。
今の時代は、デスクワークやテレワークが当たり前になり、目や肩に負担をかけながら働く方がとても増えています。
その中で、
「PC作業だから仕方ない」
「みんな肩こりくらいある」
「目が疲れるのは当然」
と、不調を抱えたまま日常を続けている方も少なくありません。
しかし、不調の背景をしっかり見ていくと、
- 目の使いすぎ
- 肩こり
- 姿勢の乱れ
- 支える筋肉の働きにくさ
- 日常生活の身体の使い方
など、いくつかの要素が重なっていることがあります。
だからこそ大切なのは、
「つらい場所だけを何とかする」ことではなく、今の自分の不調の原因をきちんと整理していくことです。
その結果として、
- 安心して仕事に取り組める
- 休日にしっかり休める
- 疲れをため込みにくい身体になる
- 毎日を今より快適に過ごせる
そうした変化につながっていく可能性があります。
もし今、
「夕方になると目も肩もつらい」
「仕事の疲れが休日まで残る」
「もう仕方ないと諦めている」
という方がいらっしゃれば、一度ご自身の身体を見直してみることも大切です。
当院が、そのきっかけになれれば嬉しく思います。
※本記事は一症例のご紹介であり、すべての方に同様の経過や結果を保証するものではありません。目の症状や頭痛、強い痛みなどがある場合は、必要に応じて医療機関での確認もご検討ください。
